●馴鹿戯言●

みなさんこんばんは!トナちゃんです!!

野外リビングでお味噌汁を。

僕は中国と日本のハーフの後輩がいる

出会ったのはアルバイト先。

彼はとても優しくて僕がタバコを買ってあげると次の日には僕にもくれる

もちろん敬語を使うが年齢関係なく平等に振る舞う彼

 

くだらない事を言い合ったり、とにかく波長が合った

 

よく飲みに行くようになり

その日もお酒を飲みに行った

朝帰る時、公園でホームレスの人がこちらに親しげに声をかけてきた

僕は話した覚えもないので横を見ると

 

彼がやあ!と言ってタバコをあげていた

しかも吸っていたタバコそのまま全部だ。

 

するといつもありがとうと言ってホームレスの人が

「ちょっと寄ってけ、お礼にご馳走するから」

と言って地べたにブルーシートの「野外リビング」に案内されて

最初はワンカップをもらったりして談笑していた。

 

「あー自分が恥ずかしいな」

いつも通る道のホームレスの人を見て見ぬ振りしていた自分を恥じていたら

 

「味噌汁作ってやるから飲んでいけよ」

 

そしてその場で調理を始めた、、、。

公園の水道で水を汲んで使い古したカセットコンロで湯を沸かし

ミョウガを手でちぎり

味噌を手で入れてその辺にあった箸で混ぜる。

 

その人にとっては最高のおもてなし

 

だけどあれはキツかった。

後輩は美味しい美味しいと言っておかわりまでする

 

僕は一口飲んで色々な調理場面がフラッシュバックして

後輩に美味いなーと言って残りをあげた

 

そこから後輩と別れるまで僕は気持ち悪くて仕方なかった

帰ってからずっと吐いて

以来、味噌汁が大好物の僕だが

ミョウガの味噌汁は僕の最も苦手なものになった。

 

自分の手だし本人は気にしない。

むしろそれが普通でいつも食べている飲食店の残飯や

生ゴミに比べれば

味噌汁はご馳走だ。

 

生きる環境によって体も頭も免疫が弱る。

住む場所やお金はあっても、体のポテンシャルやサバイバルにかけての人間性

ホームレスの方達の方が優れていると思う

 

優しさにお返しは要らないと感じたおじさんからは以上です。