●馴鹿戯言●

みなさんこんばんは!トナちゃんです!!

傘を届けにお寿司屋へ。

「ちょっとお寿司屋さんに傘を届けに行ってくれない?」

あー、またお父さん飲みに行ってるんだな、と渋々傘を届けにいく準備をする僕

 

今はもう閉店しているが家から歩いて5〜6分のところにそのお寿司屋さんがあった

駅からも近く大人数は座れない、いわゆる回らない寿司屋さん

 

父は仕事仲間とよくそこで飲んでいた。

今のご時世これが出来るのはセレブだけだろう、、、。

父は親分気質で職場の部下を良く家にも連れてきて母に料理と酒の用意をさせて

酒盛りもしていた。

 

父と飲む人も豪快な人が多く気前もいい人ばかりだった

 

いつもなら傘を持っていくと「あら坊ちゃん」なんて後輩や部下が僕を煽てる

そしてジュースでも飲んですぐ帰されるのが常だったが

その日は同期の人と飲んでいたらしく「良いもん食わしてやるよ」と座らされる。

 

待っていると大将が

「はい、大トロの切り落とし!子供にはちっと早いかな」

目の前に出された大トロ、薄いピンクでサシが入っていて綺麗だった

 

僕は当時小学生でしかも肉が嫌いで魚はエボダイだけ好き

朝ごはんはスティックチョコパンを2本ココアに浸して食べて

給食の時間は苦痛

夜ご飯は母が作ってくれたおかずだから全部食べたいが、食べきれず

卵かけご飯ばかり食べていた

身体測定は、痩せすぎな偏食小僧だった

 

そんな僕の目の前に出された大トロ、、、

僕は絶対食べられないだろうと思い一口食べてみた

 

すると

 

めちゃくちゃ美味しい。

そう、初めて脂の美味しさを知ってしまったんです。

 

「お?坊主そんなに気に入ったかもっと食うか」なんて言われておかわりまでしました

 

翌日から僕はなんでも食べてみるようになりました。

すると今まで嫌厭していた肉の脂身に脂の多い魚、揚げ物

全部が大好きになって高学年になる頃には肥満児になってしまいました、、、。

 

10代はずっと太り過ぎで服はXL以上でしたが

高校卒業後に派手じゃないオシャレに興味を持ち

着たい服を着るには痩せなくちゃダメだ!ってやっと気づいて

M〜Lが入るくらいになりました。

なんて贅沢な子供なのか、、、でもそのおかげで痩せるのは苦労しました。

 

食育は本当に大切ですね。

可愛いからと与え過ぎずに第三者から見たらどうか、健康診断はどうかを重視するべきですね

そもそもアホな僕と違ってみんな子供時代から自分である程度体調管理できていたんでしょうね。